兼六園 「沈砂池」のよみかた

兼六園では、辰巳用水の水をいったん「沈砂池」(小立野料金所の裏)に溜め、まさに砂を沈殿させてから上澄を園内に流すような仕組みになっている。

ここで「沈砂池」の読み方は「ちんさいけ」か「ちんさち」どっちなのかが気になってしかたがなかった。

ネットであれこれ調べたが、どっちなのかはっきりしない。半年くらいこれで悩んでいたのだが・・・

で、ついさっき、ふと一般的な名詞として「沈砂池」があればそれで解決だなと思い。辞書をひいたら出ていた。Wikipediaにもある。 わたしはなにを調べていたのだろう。

Wikipediaによると、読み方は「ちんさち」と「ちんしゃち」があげられている。

辞書は、「精選版 日本国語大辞典」(iOSアプリ Version 1.1.3、小学館)を調べた。 「沈砂池」ではなく「沈砂地」があって、その語釈に「水力発電所で、土砂を沈殿させるため、取水口の前に設ける人工の池」と書かれている。たぶん、「地」でなくて「池」の誤植のように思う。

一件落着

ちなみに、ネットでは、兼六園の公式のサイトでは、ざっと見たところ「沈砂池」にふりがなをふっていなかった。 ひとつだけふりがなを書いているサイトがみつかった。

https://kenrokuen.or.jp/sdgs_water/

ここにははっきりと「ちんさち」と書かれていた。ここは兼六園観光協会のサイトなので、かなり正しそうとは思ったが、兼六園の公式の情報ではないのでやや疑っていた。すっきりした。

補足 つまり、「沈砂池」はあの池固有の名前ではない。町で見かける「変圧器」に固有の名前がないのと同じ。 あの池には「霞が池」とか「瓢池」といった固有の名前はないということだろう。